花粉症とは

花粉症とは植物の花粉(アレルゲン)によるアレルギーのことで、花粉が目や鼻の粘膜に触れることによってアレルギー症状があらわれます。
原因物質としては、日本ではスギが多く、花粉症の約70%がスギ花粉症と言われていますが、スギ以外にも花粉症を起こす植物の花粉がたくさんあります。
- スギ・・・1月~5月
- ヒノキ・・・3月~5月
- スズメテッポウ、カモガヤ、イネなど・・・主に4月~9月
- ブタクサ、ヨモギ・・・8月~10月
花粉症の症状
目の症状・・・かゆみ、異物感、充血、涙目、腫れ
アレルゲンが目の粘膜に付着すると、目がかゆくなります。かゆみのため擦ったり、掻いたりするとさらに悪化し、結膜や角膜を傷つけ、目がゴロゴロしたり(異物感)、かすんだり、まぶしく感じたり、痛みを伴い涙が出ます。さらに重症になると、結膜に浮腫を生じ、まぶたが腫れることもあります。
鼻の症状・・・くしゃみ、鼻水、鼻づまり
鼻の症状としては、くしゃみ、鼻水、鼻づまりなどの風邪の諸症状と似ているので、最初は風邪と間違える方も多いようです。
花粉症の治療
点眼薬
アレルギー反応は、その原因物質である花粉などの抗原がIgE抗体を介してマスト細胞からヒスタミンなどを発生することで起こります。抗アレルギー点眼薬はこのマスト細胞からヒスタミンを出さないように抑制するための薬です。そのため、アレルギー症状が始まる前から点眼するとより効果的です。
内服薬
鼻の症状には抗アレルギー内服薬も効果があります。症状が出る前から始めると効果が高まります。
花粉症の対策について
花粉が多く飛散している日には外出を避ける、ゴーグルやマスクで防ぐといった対処も重要です。また、シーズン中は体調管理を整えることも症状の悪化を防ぎます。